ルツ・ウィンズ
キリスト教文書の発行・出版の危機に思う
2020/08/17 01:28
『キリスト教文書の発行・出版の危機に思う』
10年前の Apple による iPad の発売とともに、実用化に動いた世界の「電子書籍」市場。
当時、キリスト教文書の発行について危惧していたことが出版業会で起こってきています。
今回「創文社」の解散に伴って、中世の神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の邦訳(全45巻)などが絶版になることなく、講談社や東京大学出版会などが引き継いで、「電子書籍」や POD版(プリント・オンデマンド)として続けて発行されるのは幸いでした。
<産経新聞> 2020年 8月7日
・老舗学術出版「創文社」解散の波紋・・・前書籍などを講談社などが異例の引き継ぎ
https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070001-n1.html
ーーーーー
日本のキリスト教会(教界)の信仰良書や、貴重な文献、神学書、信仰者の証し、神学校で使う書籍など、これから数年のうちに対応策を考えていかないと、キリスト教書籍の「出版社」や各教団付属「出版局」の活動停止や解散に伴って、日本における「信仰の継承」や神学教育・指導者の養成、クリスチャンの育成、教会学校の子どもたちの聖書教育などに、大きな影響が出てくると思われます。
教会学校の分級別教案の編集、発行などへの協力のために、神学校入学時の1980年から MB教団(日本メノナイトブレザレン教団)の教育宣教師、ルツ・ウィンズ先生から声をかけられて、その働きの一端を担う経験(編集長、など)を担当した者として、日本のキリスト教会の出版事業の継続には、危機感を覚えています。
<「日本キリスト者オピニオンサイト -Salty-」の記事>
「電子書籍」と「Amazon プリント・オン・デマンド(POD)」、および「オーディオブック」について
https://salty-japan.net/2018/12/03/
ーーーーー
私たちの MB教団が、1970年代から手がけていたこの出版事業「教会教育推進会」(CEM:Church Education Ministries)は、その後、何回かの資金ショートの問題(在庫倒産?)の危機をくぐり抜けてきました。
アメリカの「スクリプチャー・プレス社(その後、クック・コミュニケーションズ)」の版権を踏まえて、日本独自の分級教案として、また、それぞれの分級別カリキュラムにに基づく教案作成のために、いわゆる<出し切り販売>の 統一教案(「成長」など)と比べると、どうしても、「在庫」を抱えなくてはならない、という課題がありました。
今年の3月に、「教会教育推進会」は、解散しましたが、40年間にわたって、日本の様々な教団教派の教会に「分級別の教会学校教案」として用いていただけたことは、感謝でした。
編集スタッフも、執筆する牧師や教師たちも、MB教団の 福音聖書神学校 で、「キリスト教教育」や「教授法」「視聴覚教育」「児童教育」「青年教育」「成人教育」「婦人活動」「発達心理学」「課外活動」「組織と管理」などの授業を受けた者たちとして、また、教会学校の現場での教育活動やキャンプなどの実践を体験したことも、教案執筆、編集、発行を進めていく上で、大きな力となりました。
皆様のご支援と、関係者一同の祈りと奉仕によって進めてきたので、「小回りのきく教案発行組織」として続けてこれたと感じています。
ーーーー
独自の「オリジナル高校科分級別カリキュラム」に基づき、CDのデータ(教師用、生徒用)と印刷本で発行した、「高校科教案・グループ聖書研究」の『RooTs』のみ、「電子書籍」と「POD版」として、再発行しました。
すでに発行した「電子書籍」とともに、8月末には、「生徒用」6冊、「教師用」6冊の POD版が発行されます。
・Amazon Kindle ストア 『RooTs』
https://amzn.to/3470GfU
ーーーーー
日本のキリスト教会、各教団、教派、に属するお互いとして、ともに祈りつつ、貴重な日本のキリスト教文書、書籍の「電子書籍化」と「POD版発行」に取り組んでいきたいものです。
もちろん、新規出版での「電子書籍」「POD版」発行のためにも。
● ピヨ イーパブ コミュニケーションズ
代表: 井草晋一
http://piyo-epub.com
「ピヨ バイブル ミニストリーズ 」代表
http://piyo-bible.com/
10年前の Apple による iPad の発売とともに、実用化に動いた世界の「電子書籍」市場。
当時、キリスト教文書の発行について危惧していたことが出版業会で起こってきています。
今回「創文社」の解散に伴って、中世の神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の邦訳(全45巻)などが絶版になることなく、講談社や東京大学出版会などが引き継いで、「電子書籍」や POD版(プリント・オンデマンド)として続けて発行されるのは幸いでした。
<産経新聞> 2020年 8月7日
・老舗学術出版「創文社」解散の波紋・・・前書籍などを講談社などが異例の引き継ぎ
https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070001-n1.html
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日本のキリスト教会(教界)の信仰良書や、貴重な文献、神学書、信仰者の証し、神学校で使う書籍など、これから数年のうちに対応策を考えていかないと、キリスト教書籍の「出版社」や各教団付属「出版局」の活動停止や解散に伴って、日本における「信仰の継承」や神学教育・指導者の養成、クリスチャンの育成、教会学校の子どもたちの聖書教育などに、大きな影響が出てくると思われます。
教会学校の分級別教案の編集、発行などへの協力のために、神学校入学時の1980年から MB教団(日本メノナイトブレザレン教団)の教育宣教師、ルツ・ウィンズ先生から声をかけられて、その働きの一端を担う経験(編集長、など)を担当した者として、日本のキリスト教会の出版事業の継続には、危機感を覚えています。
<「日本キリスト者オピニオンサイト -Salty-」の記事>
「電子書籍」と「Amazon プリント・オン・デマンド(POD)」、および「オーディオブック」について
https://salty-japan.net/2018/12/03/
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私たちの MB教団が、1970年代から手がけていたこの出版事業「教会教育推進会」(CEM:Church Education Ministries)は、その後、何回かの資金ショートの問題(在庫倒産?)の危機をくぐり抜けてきました。
アメリカの「スクリプチャー・プレス社(その後、クック・コミュニケーションズ)」の版権を踏まえて、日本独自の分級教案として、また、それぞれの分級別カリキュラムにに基づく教案作成のために、いわゆる<出し切り販売>の 統一教案(「成長」など)と比べると、どうしても、「在庫」を抱えなくてはならない、という課題がありました。
今年の3月に、「教会教育推進会」は、解散しましたが、40年間にわたって、日本の様々な教団教派の教会に「分級別の教会学校教案」として用いていただけたことは、感謝でした。
編集スタッフも、執筆する牧師や教師たちも、MB教団の 福音聖書神学校 で、「キリスト教教育」や「教授法」「視聴覚教育」「児童教育」「青年教育」「成人教育」「婦人活動」「発達心理学」「課外活動」「組織と管理」などの授業を受けた者たちとして、また、教会学校の現場での教育活動やキャンプなどの実践を体験したことも、教案執筆、編集、発行を進めていく上で、大きな力となりました。
皆様のご支援と、関係者一同の祈りと奉仕によって進めてきたので、「小回りのきく教案発行組織」として続けてこれたと感じています。
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独自の「オリジナル高校科分級別カリキュラム」に基づき、CDのデータ(教師用、生徒用)と印刷本で発行した、「高校科教案・グループ聖書研究」の『RooTs』のみ、「電子書籍」と「POD版」として、再発行しました。
すでに発行した「電子書籍」とともに、8月末には、「生徒用」6冊、「教師用」6冊の POD版が発行されます。
・Amazon Kindle ストア 『RooTs』
https://amzn.to/3470GfU
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日本のキリスト教会、各教団、教派、に属するお互いとして、ともに祈りつつ、貴重な日本のキリスト教文書、書籍の「電子書籍化」と「POD版発行」に取り組んでいきたいものです。
もちろん、新規出版での「電子書籍」「POD版」発行のためにも。
● ピヨ イーパブ コミュニケーションズ
代表: 井草晋一
http://piyo-epub.com
「ピヨ バイブル ミニストリーズ 」代表
http://piyo-bible.com/
高校科教案「RooTs」の「電子書籍化」と「POD版」発行について
2020/02/12 21:21
高校科教案「RooTs」の「電子書籍化」と「POD版」発行について、および、教会学校の「教案」の情報です。
●「RooTs」
先日の MB牧師会で、「RooTs」の制作と発行の中心的な働きをされた先生から、「Roots」は、完成までに9年かかったと伺いました。
今、「RooTs」の「電子書籍化」と「POD版」発行の準備をしながら、いくつかのことを思いました。
私どもの「日本メノナイトブレザレン教団」(MB教団:30教会、活会員 1500人ほど)は、戦後の昭和25年に日本宣教が開始されました。それから、70年。
宣教師による教会開拓の時代から今まで、よく、3つの事業を継続してこれたものだと、思わされます。
・福音聖書神学校(EBS)
http://ebs.sakura.ne.jp
・能勢川バイブルキャンプ(NBC)
http://www.eonet.ne.jp/~amii/nbc/
・教会教育推進会(CEM)
http://www.cem-japan.com
教会教育推進会では、米国スクリプチャープレス社(後の、クック・コミュニケーションズ)の版権を受けて、<分級別カリキュラム>を基に、「幼稚科」、小学下級科」「小学中級科」「小学上級科」「中学科」「高校科」「成人用の聖書研究テキスト」を、日本全国の教会学校の働きのために発行してきました。
● 写真・MB教団の最初の宣教師、ルツ・ウィンズ先生
教会教育推進会 創設者
(昭和25年 来日)
*別ウィンドウで開く(右クリック)で、拡大します。
私も、一時期、「小学上級科(ジャンプ)」や「高校科(Hight School)」の改定や新規出版のための編集、執筆、編集長などの奉仕を担当しました。
振り返ると、MB教団の牧師や兄弟姉妹の祈りとご奉仕、また、教案を用いて支援してくださった諸教会、多くの教会や兄弟姉妹の皆様からの尊い捧げものによって、半世紀にわたってこの働きが継続されたことが、まず第一に思い浮かびます。
また、宣教師時代から親しい交わりのある他団体の先生方の祈りと支援、奉仕を受けて、これらの働きが進められてこれたと実感しています。
まさに、70年は、一つの時代の区切りでもある思わされます。
●この度、諸般の事情により「教会教育推進会(CEM)」は、その働きを終えることになりました。
現在、全教案(印刷本)の4割引販売をしていますので、よろしければ、どうぞ、ご注文ください。
・教会教育推進会(CEM)
http://www.cem-japan.com
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もちろん、高校科教案(成人科&グループ聖書研究)の『RooTs』は、4月1日に新しく「電子書籍版」と「POD版(Amazon プリント・オンデマンド)」で、新たな形で発行されます。
ただいま、MB教団教会学校委員会、および、教会教育推進会からの委託を受けて、「ピヨ バイブル ミニストリーズ 」、「Piyo ePub Communications」が、編集、制作、発行の準備を進めています。
みなさま、お祈りに加えていただけましたら、感謝です。
ピヨ バイブル ミニストリーズ
Piyo ePub Communications
代表:井草晋一
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