剣道とキリスト教

「立っているだけに」

『立っているだけに』

4月29日の兵庫県剣道連盟の昇段審査(五段受験)、2週間前の練習。
川西市剣道協会の本部道場の七段の先生から、練習前の更衣室で助言をいただきました。

「井草さん、竹刀を構えて、立っているだけにしなさい。」
それに続いて、
「自分が合格すること、ではなく、相手のことを考えて。」

過去三回の実技審査(二人の方との試合形式)では、まず先に打とうと必死になっていた状況。
今一つの助言の「相手のことを考えて」は、心に響きました。

「確かに、聖書の教えにも、そうあります。キリスト者の自分としても、身の引き締まる思いです。」
と返答しました。 
ご一緒に練習している先生方の何人かは、私が牧師であることをだいぶ以前にお話ししたり、大阪府学生剣道連盟の講習会などで知ってくださっている方もあります。

「それぞれ、自分のことだけでなく、他の人のことも顧みなさい。」
    
(新約聖書 パウロの書簡:ピリピ人への手紙 2章4節)

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4月29日の審査会の実技では、先生からの助言を心に、「立っているだけに」、「打っても3本まで」、そして、「相手の方も打ちやすいように」、正しい打突を心がけました。
 
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結果は、実技、無事合格。対戦したお二人の方も同じく合格。
発表後、会場後ろのすぐ横にお二人の方も座っておられたので、「ありがとうございました。」と挨拶したところ、相手の方からは「落ち着いて打突されていたので、こちらも打ちやすかったです。」との言葉をいただきました。

実技合格後に、「日本剣道形」(太刀7本、小太刀3本)の試験がありますが、こちらは、昨年10月の尼崎市ベイコム総合体育館での「日本剣道形 講習会」に参加していたので、免除。
その後の筆記試験は、審査要項に記載されている4問題のうち2問がその日に出る形ですが、これも、前回2月の昇段審査と同じ問題でしたので、心落ち着けて答案用紙に回答を記ことができました。

ということで、次回の六段の昇段審査は、受審資格取得が5年後なので78歳での受験となります。

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