剣道とキリスト教

「胴打ち後の残心」の注意点について


「胴打ち後の残心」の注意点について

 
先生との地稽古で「面ー擦上げ (返し)胴」を打ったのですが・・・。

打った瞬間までは良かったのですが、抜けた後の姿勢(残心)が悪く、間髪入れずに先生に面を打たれました。


この状態だと、「一本」にはなりませんね。
 
日頃、本部道場の庄司師範から言われていた教えを思い出しました。

胴打ち後の残心_2018-0309

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・通常の面打ちの場合で注意すること

中段の構えから胴に打って出る時も、打った瞬間も、また相手から右に抜ける時(ちょうど、相手の真横)まで、相手の「目」を見るようにする こと。
 
子どもたちとの稽古の時も、師範からのこの教えを伝えています。
胴打ちの習いたてのときは、どうしても打とうとする相手の胴の部分を見てしまいがちになります。
すると、視線は下向きとなり、打った時の姿勢が崩れたり、竹刀がいわゆる「平打ち」になっていたりします。
相手の目を見たまま真っ直ぐに打ちに出て、打突の部位(胴)も見ないで胴を打ち、そのままできるだけすれ違う時も横目で相手の目を見るようにすると、自然にとても綺麗な胴打ちとなります。
上手く胴を打てなかった子どもたちが、この一言で綺麗な胴打ちとなります。

不思議ですね!

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ということで、写真では先生の「面」に応じて擦り上げ(受け止め)、返して「胴」を打つまでは良かったですが、抜ける時に<視線が下向き>になっており、体が崩れてしまっていました。

また、抜けた後も「日本剣道形」の7本目のように、間合いが切れているか、相手を見ているかどうか、ここが大切!

教えられたことを、自ら<体得>するのは、なかなか難しいものです。